2025/06/26
こちらはお客さまがお着きになった時に、お出しいているお茶セットの茶托、土瓶敷き、お盆です。
これは当館が旅館を始める前、漆器問屋だった時に作られたものです。

いつ頃から漆器問屋だったのかは記録にありませんが、少なくとも明治33(1900)年には営んでいました 。
「百家明鑑 (神奈川文庫 ; 第5集)」:国会図書館デジタルコレクションより。
現在、使っている茶托などは当館の創業以前(昭和31(1956)年創業)に先代館主が作ったものです。
また、「蔵茶」の蔵(明治13(1880)年造)も元々は工房の一部として使われていたました。(写真は蔵の梁です)
蔵茶のテーブルの天板も、改装時に見つかった漆器問屋当時の木地を、現館主が加工して使っています。
旅館になってから約70年が経っていますが、今も大切に使っています。